失活歯

根管治療と失活歯:批判的考察:

数多くの炎症を起こし壊死している失活歯を救うために、様々な歯内療法学的方法(= 根管治療)が開発されました。しかし、それについてもう一度よく考えるべきです。なぜならば、医学の歴史と現代歯科学の新しい認識のなかにその根拠があるからです。

根管治療を行った失活歯は本当に無害なのでしょうか?
根管治療支持者の立場:
  • 根管治療は、それが歯科的に成功している限り安全です。
  • レントゲン写真が治療が成功したかどうかに関する正確な情報を与えてくれます。
  • 抗生物質が現れて以来、病巣感染の教訓(= 遠隔臓器への影響)は重要な意味を持たなくなりました。
  • 現代における治療方法では、根管治療済みの歯による遠隔臓器への影響を排除することができます。
根管治療批判者の立場:
  • 根管治療は、多様な全身疾患および臓器疾患の原因となる可能性があります。
  • レントゲン写真は、この全身作用を評価するのに十分ではありません。
  • 細菌は歯内療法を受けた歯の中で生き残ることができます。
  • 根管治療を行った歯から、毒性物質が発生し、全身へ波及する可能性があります。